超簡単なのにおいしい料理の代表格「卵かけご飯」。
「生卵が苦手なの」という人を除けばほとんどの人が好きではないかと思う料理。
食べたことがない人の方が少なく、親しまれている料理で、専門店なんかもあるくらいメジャーな料理。これはもう日本人のソウルフードと言っても過言ではないのか?そんな気にさせる料理です。
もちろん自分も大好きな料理。食べない週はあっても、食べない月はないくらいヘビーローテーションな料理です。
そんな簡単料理の王様「卵かけご飯」ですが、その奥深さは大袈裟に言えば「マリアナ海溝」級。大袈裟に言わなければ「足のつかないプール」級。
そんな「卵かけご飯」の深淵を覗いてみたいと思います。
卵かけご飯 TKG
「卵かけご飯」は普通にお米を炊いて新鮮な生卵をかけて、醤油などをお好みの量を垂らすだけで完成する超シンプルで超簡単な料理。
あえてレシピ風にするなら…
- 生卵 1個
- ご飯 茶碗1杯
- 醤油 適量
- 手順1ご飯の用意
ご飯を茶碗によそう。ご飯の量はお好みで。
- 手順2卵の準備
生卵を器に割り、醤油を適量たらし混ぜ合わせる。
- 手順3ご飯と卵の邂逅
ご飯の上に溶き卵をかける。
卵や醤油の入れるタイミングなどの細かい点の違いはあれど、要はご飯に生卵をかけたらそれは立派な「卵かけご飯(TKG)」。
簡単な料理だけにアレンジしやすく、食材にこだわることでさらに高みを目指すことも。
食材にこだわるTKG
「卵かけご飯」のメイン食材は基本的に「米・卵・醤油」の3種類。
そのどれもが種類が多く、組み合わせは測定不能。
いろいろ試して自分の好みの味を探してみる。そんな楽しみ方もいいですね。
お米
日本人の主食「お米(ご飯)」。
日本で愛されるイネ科のジャポニカ米(ジャポニカ型)は数多くの日本人が食べているだけに、その種類も豊富。ものの本によると日本で栽培されているジャポニカ米は300種類以上もあるとのこと。多いですね。
ちなみに日本のお米はでんぷんの性質で分類され、アミロースが多い(粘り気が少ない)「うるち米」とアミロースを含まない「もち米」に分けられます。
ジャポニカ米と対をなす品種に熱帯・亜熱帯で栽培されるインディカ米(インディカ型)があります。「タイ米」や「バスマティ米」などがあり、米不足時に輸入されたことで日本でも有名になりました。こちらはジャポニカ米より粘り気が少なく卵かけご飯にはちょっと不向きかな?
コシヒカリとササニシキ
日本のお米の2大品種と言えば「コシヒカリ」と「ササニシキ」。そう答える人も多いと思います。
宮城県で開発された「ササニシキ」。配合は「ササシグレ」×「ハツニシキ」。「コシヒカリ」は「ハツニシキ」の兄弟なので、「コシヒカリ」と「ササニシキ」は親戚関係となります。
「ササニシキ」と「コシヒカリ」の大きな違いはアミロースの含有量。(アミロースの含有量が多いほど粘り気が少ない)
「ササニシキ」は20%、「コシヒカリ」は15%。
「ササニシキ」は粘り気が少なく、あっさりサッパリとした味わいなのが特徴。
「コシヒカリ」はもっちり粘り気があり、甘みや旨みが強いのが特徴。
ただ、そんなお米の2大品種も今や昔。
最近はなんでもかんでも「ブランド化」しており、品種も様々。
「コシヒカリ」は今でも圧倒的な1位ですが、「ササニシキ」は上位20位にも入らなくなっています。
お米の品種 作付けランキング
令和6(2024年)の品種別作付割合は次のとおり。
| 順位 | 品種 | 作付割合 | 主要産地 |
|---|---|---|---|
| 1 | コシヒカリ | 32.6 | 新潟・茨城・福島 |
| 2 | ひとめぼれ | 8.4 | 宮城・岩手・福島 |
| 3 | ヒノヒカリ | 7.1 | 熊本・鹿児島・大分 |
| 4 | あきたこまち | 6.7 | 秋田・茨城・岩手 |
| 5 | ななつぼし | 3.4 | 北海道 |
| 6 | はえぬき | 2.7 | 山形 |
| 7 | まっしぐら | 2.5 | 青森 |
| 8 | ゆめぴりか | 1.8 | 北海道 |
| 9 | きぬむすめ | 1.8 | 島根・岡山・鳥取 |
| 10 | キヌヒカリ | 1.6 | 滋賀・兵庫・京都 |
| 11 | つや姫 | 1.5 | 山形・宮城・島根 |
| 12 | こしいぶき | 1.4 | 新潟 |
| 13 | 夢つくし | 1.1 | 福岡 |
| 14 | あさひの夢 | 1.0 | 群馬・栃木・岐阜 |
| 15 | とちぎの星 | 1.0 | 栃木 |
| 16 | 天のつぶ | 1.0 | 福島 |
| 17 | ふさこがね | 0.9 | 千葉 |
| 18 | あいちのかおり | 0.8 | 愛知 |
| 19 | あきさかり | 0.7 | 広島・徳島・福井 |
| 20 | ハツシモ | 0.7 | 岐阜・愛知 |
卵かけご飯に合うお米
お米の品種によっても、お米の産地によっても、お米の味わいや食感などは大きく違ってきます。
では、どんなお米が卵かけご飯に合うのでしょうか?
答えは「人それぞれ」。
お米の味わいも卵の味わいも楽しみたい方、卵が主役で食べたい方、卵はお米の引き立て役として食べたい方、いろんな人がいるでしょう。
万人受けする「卵かけご飯にベストのお米」なんてありません。
だから探すのです、自分がコレだ!と思うお米を。
お米の違いは味と食感です。
味の傾向は、「甘みや旨みが強い系」か「あっさりサッパリ系」、またはその中間。
食感は、「もっちり粘り気系」か「しっかり粒立ち系」、またはその中間か。
「甘みや旨みが強い」系のお米
コシヒカリ系統のお米がだいたいこれに該当します。
作付面積上位品種、ひとめぼれ・ヒノヒカリ・あきたこまち・ななつぼしなどもコシヒカリ系統です。
まさに現代の王道品種で、お米だけで食べても間違いなく美味しいです。
ただ、卵かけご飯に合うかどうかは好みに分かれます。
「美味しいもの」×「美味しいもの」=「より美味しい」と考えることもできますし、美味しいお米がもったいないと思う人もいるでしょう。
個人的には、どんな卵でも美味しく「卵かけご飯」が食べられるのでコシヒカリ系のお米は「あり」だと思っています。
「あっさりサッパリ」系のお米
代表格はもちろん「ササニシキ」。
その他、岡山の在来種のお米「朝日米」、伊勢神宮の神田で発見されたという「イセヒカリ」などもアミロースの含有量が多いお米なのであっさりサッパリしているとのこと。
「もっちり粘り気」系のお米
こちらもアミロースの含有量が少ないコシヒカリ系統のお米が該当。
コシヒカリ系の中でも粘り気が少なく、しっかり粒の立ったお米もありますが大きな傾向としてはもっちりしています。
「しっかり粒立ち」系のお米
味と同じくこちらも代表格が「ササニシキ」。
しっかりとした輪郭で寿司酢を入れてもベタつかないため寿司屋さんで好まれるお米としても有名です。
お米の味&食感の傾向
多くの品種がある昨今のお米事情。
どのお米が甘みが強いのかさっぱりしているのか、モチモチなのかしっかり硬めなのか…
そんな悩みを解決する一助となるのが全農(全国農業協同組合連合会)が公開している散布図がこちら↓

専門店で使っているお米は?
「卵かけご飯」をメインで販売するTKG専門店もあります。
テレビで紹介されたお米
どんどん新しいお米の品種が生まれてはブランド化されています。
テレビでも取り上げられて絶賛されているお米もたくさん。
広島「あきろまん」
2026年4月4日放送『リア突WEST.レボリューション』でWEST.の濱田崇裕さんが絶賛したお米が広島のお米「あきろまん」。
平成6年(1994年)、広島県で初めて「県民米」に採用されたお米。
コシヒカリのひ孫で、あっさりした口当たりと適度な歯応えと粘りがあるお米。冷めてもおいしく上品とのこと。
新潟「新大コシヒカリ」
2025年10月4日放送『満天☆青空レストラン』で紹介された新潟県のお米「新大コシヒカリ」。
新潟大学の三ツ井教授らにより厳しい暑さでもしっかり育つコシヒカリとして開発された、コシヒカリのおいしさや炊き上がりのツヤはそのままで酷暑に強いお米。令和5年(2023年)に全国発売が開始された新しい品種のお米。
食べ応えある粒の弾力、ふくよかな甘さ、香り高い炊き上がりが特徴とのこと。
岐阜「龍の瞳」
2024年10月19日放送『満天☆青空レストラン』で紹介された岐阜県のお米。
2026年4月27日放送『テレビ×ミセス』では、Snow Manの宮舘涼太さんがいつも食べているお米として紹介。
米粒の大きさが日本最大級で、山形県庄内市で開かれている「あなたが選ぶ日本一おいしい米 コンテスト」で2年連続「最優秀賞」を受賞。
栃木「ゆうだい21」
2023年10月14日放送『満天☆青空レストラン』で紹介された栃木県発のお米。
宇都宮大学が開発した国立大学生まれのお米。2010年に品種登録され、毎年数多くの品評会で最高賞を受賞するなど高い評価を受けている。
粒の大きさと美しさが特徴で、粘りと弾力、噛むほどに甘さが広がるとのこと。また、冷めてから6時間経過しても炊飯直後の硬さを保つためおにぎりやお弁当にもピッタリなんだとか。
秋田「サキホコレ」
2022年10月1日放送『満天☆青空レストラン』で紹介された2022年10月29日デビューの新品種「サキホコレ」。
「コシヒカリを超える極良食味品種」をコンセプトに、徹底的に食味にこだわり開発。
食味の良さに加え、見た目・香り・食感のバランスにも優れた米どころ秋田の特別なお米。
新潟「北魚沼新之助」
2021年10月30日放送『満天☆青空レストラン』で紹介された新潟のお米。
食べ応えのある大粒食感、深みのある味わいと甘み、モチモチ食感が特徴。
注目のお米
個人的に最近気に入っているお米が福井県のブランド米「いちほまれ」。
「コシヒカリ発祥の地」福井県が約6年もの歳月をかけて開発し、一般財団法人 日本穀物検定協会の令和7年産米の食味ランキングで「特A」評価を受けた福井県がイチオシするお米。
「日本一(いち)美味しい、誉れ(ほまれ)高きお米」になってほしいという想いから名付けられたとのこと。
口に広がる優しい甘さ、粒感と粘りのバランスが最高レベルの美味しいお米。













